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新戸部八州男理事長年頭所感

2020.01.07

おしらせ

年頭所感
理事長 新戸部八州男

 

あけましておめでとうございます。皆様におかれましてはおだやかな令和の初春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

自動車業界は100年に一度の変革期を迎えています。CASEに代表されるこれからの自動車のありかたはカーアフターマーケットにも大きな影響を与えることは間違いありません。新しい技術への対応はもちろん、車の「所有」から「使用」への転換、自動運転車が走る社会への対応、EV普及へ向けた電源の確保など、考えてみるとアフターマーケットへは数々の変化があり、チャンスがあります。

 実際に自動運転車が市販され普及するまでは、また多くの課題があります。技術的な課題はもちろんですが、法整備や自動運転に対応した道路整備、交通事故の際の責任の所在や自動車保険の問題、自動車整備そのもののありかた、EV化の進展に伴いこれまで道路整備に充ててきた揮発油税に代わる財源の確保、普及可能な価格で市販されるのかなど、様々な課題を解決していかなければなりません。またそういった諸問題が真剣に議論されるようになってきたこと自体が自動運転の実用化が間近に迫っている証ともいえます。

 しかしその一方、新しい技術ばかりへ目を向けて、地に足をつけた地道な経営活動が今ひとつおろそかになっているのではと危惧しております。平成7年の道路運送車両法改正により車検制度が現在の形になってから、自動車のメンテナンスは使用者の責任となり、整備工場では低価格の車検が中心となりました。しかし、車検後の安全性や環境に対する負荷などが話題にされることはあまり無いように感じます。乗用車の平均使用年数は2019年に13年を超え、軽自動車については2018年時点で15年に迫っています。それだけの年数の間、自動車を安全で燃費の良い状態に保ち、さらに環境に優しい整備を通じて適正な整備を実現するという使命をアフターマーケットは担っています。

 時代の流れや情報をキャッチし、新しい時代に対応することも大切です。同時に今できることに確実に取り組み、目の前のカーユーザー一人ひとりのために適正な整備を推進していくことが求められているように感じます。

 私たち全部協は自動車部品の供給を通じて、今、実際に走っている自動車の適正かつ確実なメンテナンスを提案してまいります。

本年が皆様にとりまして幸多き年となることをお祈りして、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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