部品商について

「部品商」とは、自動車の車検整備や事故修理、点検整備に必要な部品用品、整備機器、タイヤなどを街の整備工場や鈑金工場、ガソリンスタンド、カーショップ等に供給する卸売業者を指す呼称です。
自動車の部品は非常に点数が多く、同じ部品でも取り付ける車の車種・型式によって品番が異なるなど大変複雑です。部品商は整備工場等から注文を受け、膨大な部品の中から作業に必要な部品を素早く見つけ出し整備現場まで直接配送します。部品商が部品をスピーディに届けることで、修理や車検整備などの作業をスムーズに進めることができます。このため部品商には、自動車部品用品に関する幅広い知識と、高いデリバリー機能が求められます。
日頃はなかなか自動車ユーザーの目に留まりにくい部品商ですが、車社会の安全を水面下で支える縁の下の力持ち的な存在です。
※部品商の詳しい業務内容については「事業案内」のページを開き、「調査・研究」の項に掲載されている「部品商業務の基礎知識」をご参照ください。

補修部品とは?

自動車の修理や車検整備などで使用する部品は「補修部品」と呼ばれます。
自動車部品を交換するのは事故や故障などで車を修理する時だけではありません。部品の中には、走れば走るほど消耗する部品や経年劣化する部品も多く、こうした部品は安全性のため定期的な交換が推奨されています。自動車を購入してから手放すまで安全かつ快適に乗り続けるためには、車検や定期点検などの際にきちんと部品交換を行い、車両のコンディションを新車と近い状態に保つことが大切です。
補修部品には、自動車メーカーが自社製車専用品として部販会社を通じて販売する「純正部品」のほか、部品メーカーが独自ブランドとして製造販売する汎用性の高い「市販部品(優良部品)」があります。その他にも、廃車から取り外した使用済み部品を再利用する「リユース部品(中古部品)」、使用済み部品を分解し一部の部品を交換して再度組み立てた「リビルド部品(再生部品)」などもあり、整備現場のニーズに合わせて使い分けられています。